導入事例
地域のかかりつけ薬局として求められるためにデジタル化を進めています

導入事例
地域のかかりつけ薬局として求められるためにデジタル化を進めています

更新日:2024年2月26日

有限会社クリーン薬局

・近隣の整形外科や内科を中心に、ほか広域医療法人の処方箋を応需。
 取り扱う医薬品は1,300品目を超える。
・月間約120診療科(80医療機関)の処方箋を応需。現在、薬剤師は3名で対応。
・患者の多くを占める高齢者向けに、介護衛生用品や補助食品も取り扱っている。
・地域の薬剤師活動には積極的に参加している。
・IT投資の効果としてリスク改善と業務の効率化がイメージでき、「P-CUBEn」を導入
・ITスキルの違いは全員が使える運用からスタート、入替えによるダウンタイムをゼロに
・処方入力時に薬歴と一体になって情報の確認が可能な一体型システムに利便性を実感
・オンライン資格確認による照会はワンタッチで実施

今回取材した薬局 【有限会社クリーン薬局について】

1990年(令和2年)に東京都立川市栄町で開局した有限会社クリーン薬局。地域密着型のかかりつけ薬局として、地域薬剤師会活動にも積極的に参加しています。立川市の医療貢献に長きに渡って取り組む姿勢が、医療機関からの信頼に繋がり、立川災害医療センターや立川共済病院、立川病院ほか広域医療法人の処方箋応需に至っています。取り扱う医薬品は麻薬を含め1,300品目を超えています。また、ケアマネや施設からの依頼もあり、患者さま宅での在宅医療も行っています。

伊佐間先生

今回は、同社代表取締役社長/伊佐間先生から、かかりつけ薬局として30年以上も立川市の医療提供に尽力されている面薬局としての取り組みや日常業務を支える電子薬歴レセコン一体型システム「P-CUBE n 」の運用についてお話を伺いました。

導入の経緯

IT投資の効果としてリスク改善と業務の効率化がイメージでき、「P-CUBEn」を導入

導入の経緯や理由を教えてください

開局当初の1990年には既に、在庫管理機能がレセコンに搭載されていた点が決め手で「P-CUBE n 」の前身にあたる「P-CUBEシリーズ」を導入しました。以降はサポートの対応に信頼がおけるユニケのシステムを継続して使っています。

地域のかかりつけ薬局として、近隣の医療機関に加え、広域医療法人からの処方箋受付や医薬品の安定供給への対応・休日診療・学校薬剤師や健康相談にも参加し、日々奔走しています。そのような状況からの業務改善として、ユニケの担当から支援事業活用の提案を受けました。

経営者としては、IT投資によって、リスク改善と業務の効率化が進むと考え、補助金の対象となっていた、電子薬歴レセコン一体型システム「P-CUBE n 」や「オンライン資格確認システム」を導入しました。

導入前の課題

ITスキルの違いは全員が使える運用からスタート、入替えによるダウンタイムをゼロに

薬剤師スタッフ3名のITスキルは、年齢やパソコンへの関わり方の違いによってバラツキがあります。本来は、薬剤師の業務に伴走するシステムを新しくすることで、業務の効率化や向上に繋がると考えていますが、ITが苦手な薬剤師は、操作性や画面表示の違いに戸惑う事もあり、業務に影響します。システム入替後のダウンタイムが生じないように、全員が「P-CUBE n」をすぐに使える運用からスタートすることにしました。

導入後の成果①

処方入力時に薬歴と一体になって情報の確認が可能な一体型システムに利便性を実感

「P-CUBEn」導入後の成果を教えてください

経営者としては、スタッフ全員が導入したITツールを使いこなせる状態が理想でしたが、先ずは画面レイアウトや操作方法が踏襲されているレセコンの活用幅を拡げ、調剤過誤防止に繋がる機能を活用することにしました。

従来から患者さまの連絡先や前回の来局日を確認するなどの目的で、情報パネル機能を活用していましたが「P-CUBEn」ではワイド画面対応となり、2種類のパネル表示が可能となったので、薬歴の頭書き情報を追加しました。頭書きに記載している禁忌薬などの重要な情報の見逃し防止として、処方入力の操作を行いながら、常に確認することが出来ます。さらには、相互作用のチェックも処方入力画面から行えるので、一体型システムのメリットを実感しています。

処方入力時には薬歴と一体となった情報の確認も可能「情報パネル」

連絡先や来局カレンダー、薬歴の頭書情報、併用薬など、電子薬歴と一体となった情報共有が可能です。そのほかにも、過去の算定状況や患者情報の備考コメントなども確認することができます。

導入後の成果②

オンライン資格確認による照会はワンタッチで実施

オンライン資格確認システムは導入したことで確実に返戻が減りました。現在では返戻がほとんどなくなり、返戻による再請求の作業や機会損失が激減しました。

オンライン資格確認による照会では、保険情報を改めて入力する必要はなく、ボタンを1回押すだけで資格情報の照会が行えるのも業務に無駄がありません。運用頻度の高い機能こそ操作が簡単なのは、薬局全体の生産性向上につながりますね。

オンライン資格確認はワンタッチで実施「資格情報照会」

利用頻度の高い「オンライン資格確認」機能は、デフォルトで保険情報が表示されます。その後は、ワンタッチで照会が行え、操作にかかる手間を最少限にとどめました。

今後の展望

地域連携薬局を目指したい

クリーン薬局さまや伊佐間社長の今後の目標をお教えください

今後は、地域連携薬局を取得して、今まで以上に立川市の皆さまや医療関連施設にとって身近で信頼できる薬局として存続したいと考えています。

クリーン薬局スタッフの皆さま

限られたスタッフで実現するためには、国が推進している医療DXの流れを積極的に取り入れて、デジタル化によって対応できることを増やしていく必要があります。薬局のDX化を進め、業務の効率化と質の向上を実現し、地域のかかりつけ薬局として求められる薬局をスタッフと実現したいと思います。

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