患者のニーズを先に捉え、患者にとっても薬局にとってもプラスにとなる商品づくりで業界を引っ張っているという当社の先見性を表す一例として、当社が開発した電子薬歴(P-POS)という薬版の電子カルテがあります。これは、患者がこれまでどういう薬を飲んできたかという服薬履歴の管理とそれをもとにした服薬指導ができるカルテです。
今でこそ、薬局は薬剤師さんが患者さんにどういう説明をしたか、どういう質問にどう答えたかを記録する事で、服薬指導に関する診療報酬を請求できることになっています。しかし、もともと当社でこの製品を商品化した時には、服薬指導に関する診療報酬は存在しませんでした。
当社が商品化した後に行政から診療報酬として新たに認可されたという点では、当社の製品が世の中に影響を与えるきっかけとなったと言えます。また、診療報酬となる以前から市場に受け入れられていたという事は、薬局にとってはたとえお金(診療報酬)にならなくてもお店に導入したい必要なシステムであったという事がいえます。
ユニケが一般のソフトハウスと一線を画しているのは、事業の中心に自社のソフト商品開発を据えているところです。実に、自社ソフト商品関連の売り上げが70%を占めています。
ソフトハウスといえば受託・派遣を中心とした事業がほとんど、と一般的にいわれる常識は、ユニケには当てはまりません。ユニケは自社ソフト商品の企画・開発・及び受託ソフト開発の二つを事業の二本柱に据えています。