導入事例
変化する薬局業務に応える手間と時間を解消

導入事例
変化する薬局業務に応える手間と時間を解消

みなみやま調剤薬局

みなみやま調剤薬局

  • 近隣の病院からの処方箋受付を中心に、施設や患家への訪問を行い、愛知県日進市米野木町(こめのきちょう)の医療と地域住民の健康を支えている。
  • スタッフは実務経験が豊かで、高齢者の薬局利用の様子やニーズをサービス改善や向上につなげている。
  • 留学生や外国人職員が薬局を利用している。
  • 電子薬歴レセコン一体型システム『P-CUBE n』
  • 操作慣れが早いP-CUBE n
  • 自由度の高いマスタが入力ミスを防ぐ
  • 変更点を見逃すことのない色分けされた処方比較機能
  • 外国人対応をスマートにした英語お薬情報
  • ケアマネから評価された訪問薬剤管理指導報告書
  • 今回取材した薬局 【有限会社 みなみやま調剤薬局】 について

    愛知県日進市の南東部に位置する米野木町。1999年の開局以降、地域住民の健康を支え続けています。薬局の利用者は、後期高齢者が多く、施設や患家への訪問も行い、多職種と連携しながら、米野木町における医療提供に尽力されています。今回は、管理薬剤師 松山先生と薬剤師 尾関先生、医療事務の伊藤さまから、ユニケの電子薬歴レセコン一体型システム「P-CUBE n」を導入された理由や成果についてお話を伺いました。

     導入の経緯と理由

    操作慣れが早いP-CUBEn

    導入の経緯や理由を教えてください

    松山先生:
    他社のシステムを運用していましたが、サポート終了になるため、入替の検討を始めました。不安や心配となっていたのは、新しいシステムの操作に慣れるまでの間、スタッフに負担がかかることでした。尾関先生から、P-CUBEnは色使いがはっきりしているので画面が見やすく、色分けによる表示がわかりやすいと聞きました。この紹介をきっかけに、ユニケのP-CUBE n を導入することに決めました。

    尾関先生
    P-CUBE n に入替して半年ですが、薬剤師が薬歴を書いている時間が減ったように思います。従来は、午前中のパートスタッフが薬歴を書くために、午後まで残業する様子を散見しました。P-CUBEnは、欲しい操作を少ない手数で引き出す事ができるため、パソコンが苦手なスタッフも薬歴の操作効率が格段に上がり、今では解消されたと考えています。

     導入前の課題

    変化する業務や環境とシステムのギャップ

    尾関先生:
    従来のシステムは全体的に色使いも機能も簡素で、シンプルでした。ですが、調剤報酬の改定に都度柔軟に応えていくためには、時にシンプルが故に障壁となる事がありました。その場合は、スタッフが用法やコメントの新しいマスタを作成するなど、時間と手間をかけて対応していました。例えば、医療事務は処方に合わせ作成した膨大なマスタから検索するために入力ミスがおきる、薬剤師は薬歴を書く時間がとれず残業している状況で更に操作に手数がかかることが重なるなど、スタッフは各々にストレスを感じていました。

     導入の成果①

    自由度の高いマスタが入力ミスを防ぐ

    「P-CUBEn」導入後の成果を教えてください

    伊藤さま:
    湿布薬や軟膏などの外用薬は、患者さんによって部位や回数が様ざまです。同じ患者さんでも処方ごとに用法が違う場合もあります。レセプト請求時には、処方箋どおりに用法やコメントの入力が必要なため、異なる場合はマスタを新しく作成していました。結果、わずかに違うマスタが数多く登録されるため、用法を選ぶ手間や誤ったマスタの選択によって、処方修正が必要になるといった手戻りもありました。

    P-CUBEnでは、穴埋め入力機能を使って、部位や回数をブランクとした代表的なマスタを作成し、処方内容に合わせて汎用的に活用することができます。自由度の高い使い方が処方入力業務を支援し、マスタ作成や検索の手間を省き、結果、手戻りも少なくなり入力ミスによるストレスが軽減されました。

    入力の自由度が高い穴埋入力機能

    P-CUBE n 入力の自由度が高い穴埋入力機能

    湿布薬の1日用量や部位など、用法の入力で汎用的に活用できます。マスタ作成の手間を軽減し、最少限のマスタでの運用によって入力時の選択ミスを防ぎます。

     導入の成果②

    変更点を見逃すことのない色分けされた処方比較機能

    尾関先生:
    従来のシステムでは、薬品名や用法、日数といった処方の変更点は、薬剤師がその都度、目視で間違いがないか確認していました。P-CUBEnでは、前回から変更となっている項目が色分けして表示されるため、画面を見るだけで簡単に処方全体の変更点を俯瞰的に捉えることができます。その後、内容を確認することで、短時間で見逃すことなく変更点を理解し、患者さんへの説明が行えます。特に、高齢の患者さんには、思い込みがないように変更点を丁寧に説明して、認識を合わせるように服薬指導を行い、過誤防止に努めています。

    尾関先生

    一目で処方全体の変更点が見える比較機能

    P-CUBEn 一目で処方全体の変更点が見える比較機能

    前回処方との比較結果について、色分けされた項目ごとに変更点を表示します。また、薬歴の内容を画面下で確認することもできます

     導入の成果③

    外国人対応をスマートにした英語お薬情報

    尾関先生:
    三ケ峯地区(さがみねちく)にある名古屋商科大学の日進キャンパスに通う海外留学生や外国人職員の方の来局が増えました。お薬の説明は英語を希望されるため、P-CUBEnの英語お薬情報を印刷して説明時に活用しています。

    今までは、薬品ごとにインターネットで調べて、印刷するといった動作を繰り返していたため、薬をお渡しするまでに時間がかかり、長時間お待たせする事もありましたが、P-CUBEnでは、処方入力後すぐに英語のお薬情報が印刷できるようになり、薬剤師スタッフは外国人の患者さんの対応がスムーズになったと喜んでいます。

    インバウンド対応にも標準搭載 英語お薬情報

    P-CUBEn インバウンド対応にも標準搭載 英語お薬情報

    標準機能で、お薬情報を英語版で印刷することができます。窓口では、日本語のお薬情報と同時に出力することが出来るので 薬剤師による外国人の患者さまの対応がスムーズになります。

     今後の展望

    ケアマネから評価された訪問薬剤管理指導報告書

    尾関先生:
    開局して24年目となり、薬局利用者の高齢化を感じます。高齢化によって、運転をやめる等の理由で通院が難しくなると薬局に来ていただくこともできません。であれば、薬剤師が患者さんの自宅や施設に訪問して医療を提供し続けたいと考えています。

    在宅医療では、医師やケアマネとの情報連携として訪問報告書を活用していますが、P-CUBEnに入替えた直後から、ケアマネの方々に「“訪問していない時の患者さんの日常の様子”がわかりやすくなった」と報告書が好評です。従来2枚だった報告書は、レイアウトが整備された1枚の報告書になった事も評価いただいています。そして、作成する薬剤師にもメリットは多く、今までは薬歴に入力した内容を報告書にコピー&ペーストする必要がありましたが、P-CUBEnでは薬歴の入力と同時に排泄・食事量や回数・睡眠・ふらつき/転倒などが在宅業務での確認項目として報告書へ転記されるようになりました。

    現在、取り組んでいるのは、米野木町地域に住む高齢者の方への薬物療法を向上するために検査値機能の活用です。病院や施設での検査データについて入力を始めました。これから検査データを蓄積し、薬学的観点から患者さんの健康管理に活用したいと考えています。

    レイアウトが整備された訪問薬剤管理指導報告書

    P-CUBE n レイアウトが整備された訪問薬剤管理指導報告書

    薬剤師が訪問した時の患者さまの状況や確認項目をP-CUBEnの薬歴機能を活用して入力することで、予め設定しておいた訪問薬剤管理指導報告書の項目へ転記し、印刷することができます。

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