正しくおくすりを使っていただくために薬剤師の業務をサポート
「P-CUBE n」が対物業務をスマートに
コスモス調剤薬局
- ・株式会社アゼリア コスモス調剤薬局 管理薬剤師 加藤先生
- ・地域密着型の薬局として埼玉県坂戸市内の住宅街に立地
- ・バリアフリー・駐車場・駐輪場を設け、地域住民を中心とした
- 薬局利用者に配慮した店舗づくり
- ・電子薬歴レセコン一体型システム『P-CUBE n』
- ・帳票カスタマイズツール
- ・家族で利用できる薬局として地域を支えたい
- ・くすりを正しく使っていただくための情報を薬袋へ印刷
- ・薬歴操作や電子化を取り入れ、対物業務をスマートに
家族で利用できる薬局として地域を支えたい
【株式会社アゼリアについて】
東京都・埼玉県に8店舗を構える株式会社アゼリア。経営者の後藤先生は、大学病院前の薬局に勤務されていた当時、薬剤師として多忙な臨床現場を経験。「薬局スタッフがミスを起こさず、安心して働くことができる経営」を実現され、店舗設備の強化にも取り組んでおられます。グループでは、薬剤師の業務支援システムとしてユニケの電子薬歴レセコン一体型システム「P-CUBE」シリーズを導入しています。今回は、新製品「P-CUBE n」をいち早く導入した、コスモス調剤薬局 管理薬剤師の加藤先生から、その理由と成果についてお話を聞きました。
- コスモス調剤薬局への導入のきっかけを教えてください -
住宅街の立地という事もあり、近隣にお住まいの方々がご家族で薬局を利用されています。内科・小児科・アレルギー科の処方が多く、冬や花粉症の時期には、医療機関での長い待ち時間のあとに来局される患者さまもおられます。
小児の場合は粉やシロップなど、おくすりをお渡しするまでに一定の時間を要する事があるため、今はコロナウイルス感染防止の観点からも滞在時間を短縮できるように心掛けています。また、お子さまには待ち時間の提案として「壁に貼ってあるアンパンマンを数えてみてね」などをお伝えし、利用者の待合室でのストレスを和らげる工夫をしています。
「P-CUBE n」は、当初から使っている「P-CUBE」シリーズの新製品なので、操作に慣れていて時間がかからない事と患者さまとそのご家族におくすりを正しく使っていただくための機能が備わっているので、導入しました。
住宅街の立地という事もあり、近隣にお住まいの方々がご家族で薬局を利用されています。内科・小児科・アレルギー科の処方が多く、冬や花粉症の時期には、医療機関での長い待ち時間のあとに来局される患者さまもおられます。
入口・待合室・カウンターほか
コロナウイルス感染防止対策が施された店舗
- コスモス調剤薬局への導入のきっかけを教えてください -
小児の場合は粉やシロップなど、おくすりをお渡しするまでに一定の時間を要する事があるため、今はコロナウイルス感染防止の観点からも滞在時間を短縮できるように心掛けています。また、お子さまには待ち時間の提案として「壁に貼ってあるアンパンマンを数えてみてね」などをお伝えし、利用者の待合室でのストレスを和らげる工夫をしています。
「P-CUBE n」は、当初から使っている「P-CUBE」シリーズの新製品なので、操作に慣れていて時間がかからない事と患者さまとそのご家族におくすりを正しく使っていただくための機能が備わっているので、導入しました。
くすりを正しく使っていただくための情報を薬袋へ印刷
- 「P-CUBE n」導入後の成果を教えてください ー
加藤先生
オリジナル薬袋として汎用的に活用できる薬袋フォーム
「P-CUBE」シリーズに搭載されている薬袋やラベルの編集機能を使って、患者さまに合わせたくすりの情報を印刷しています。この機能は、“患者さまにおくすりを正しく使っていただくため”に欠かせません。引き続き「P-CUBE n」にも搭載されているので、従来のシステムで作成したフォームをさらに使いやすく改良して使い込んでいます。
患者さまはくすりを使う前に薬袋を見るので、重要な情報は薬袋に印刷しています。標準で提供されている薬袋も使っていますが、おくすりや患者さまによっては、飲み方や使い方に注意が必要なので、編集機能を使って薬局独自の薬袋フォームを予め作成し、その場で発行できるよう医療事務スタッフにも協力してもらっています。
例えば “1回分として飲むシロップの目盛りは患者さまや薬品や容器などによって「目盛」「ml」の薬袋を用意” “熱性痙攣に使用する小児用坐薬の使い方や有効期限” “ガランターゼ散50%の指示箋” などは、薬袋編集機能を使って情報を掲載したオリジナル薬袋を用意しておき、服薬指導時にはその薬袋を見せながら説明しています。お子さまがいるご家族や高齢の患者さまから「おくすりを安心して最後まで使える」と喜ばれています。また、作成したフォームは、他の店舗でも活用できるのが汎用的で良いですね。
患者さまのニーズに合わせた薬袋を作成し、薬局の差別化に。
① 服用量=目盛の水剤薬袋イメージ
POINT
お子さま向けや高齢の患者さま向けの薬袋には、文字の太さや大きさを変更するなど、患者さまのリクエストに応える表示を実現します。
作成した薬袋フォームはチェーン店やグループ店で共通での活用も可能です。
帳票カスタマイズ機能は、薬局の差別化にも効果を発揮します。
② 服用量=mlの水剤薬袋イメージ
小児科処方を受けている中でも、かなり早くおくすりをお渡ししています
- 薬歴やレセコンシステムの運用について教えてください ー
患者さまの要望を叶えるサービス
目指しているのは “投薬までの待ち時間や薬歴記入の時間を短縮して、ミスなく患者さまにおくすりをお渡しする” ことです。投薬までの待ち時間短縮では、調剤機器の導入なども含めて店舗全体で取り組んでいます。その中で、レセコンでは患者さまの要望や処方内容によって、使いたい薬袋やラベルをその場で印刷できるように、フォームの編集や設定を予め行っています。
スピードと安全の両立を実現
電子薬歴の運用では、“申し送り” “確認項目” の機能を監査で活用しています。2~3か月に1回のペースで薬局を利用される患者さまの情報として、前回からの引き継ぎ事項や内容が表示され、重要なポイントを見落とさないようになっています。店舗では “投薬までの時間を減らし、薬剤師を含めた店舗スタッフの労力を下げる事でミスをなくしたい” と継続して取り組んでいます。ミスは、患者さまやそのご家族の不安や薬局スタッフの対応が必要になるなど、関わるみんなが疲れてしまうので。約10年かけて業務の簡略化やスピードに拘ってきて、今では小児科の処方を受けている薬局の中でも、かなり早くおくすりをお渡しできていると思います。
頭書きとの連携による薬歴の効率化
「P-CUBE n」を導入して特に使いやすくなったのは、今までは薬歴の確認と記入を各々の画面で行っていましたが、メインの画面に集約されたので、薬歴の情報が一度に沢山見渡せるようになった点です。また、薬歴の確認も記入も区別なく自由に操作ができるようになったので、画面切り替えのボタン操作やタイピングミスが少なくなり、結果、薬歴の操作にかかる時間も短くなりました。
画面の配置では、最左に頭書きがあるのも使いやすいですね。 “確認済みの頭書きをクリックすることで、薬歴に転送されて漏れなくエビデンスとして残せる” のも、操作の手数が減りますね。
患者情報の更新モレを防止し、エビデンスとして記録
POINT
メイン画面の最左にレイアウトした患者さま情報。
患者情報を確認した後は、頭書きの項目をクリックすることで
薬歴に転送し、確実にエビデンスを残します。
さらには、確認した内容をワンタッチで更新することができる
“一括確認機能” も搭載。患者さまとの会話に集中できる
業務環境をサポートします。
システム運用や電子化を取り入れ、患者さまのために時間を使いたい
- 店舗運営において「P-CUBE n」を使って実現したいことを教えてください ー
これからは、使っているシステムの機能を今まで以上に積極的に活用したり、医療事務の方のサポートを受ける体制を取り入れるなどして、薬剤師としての勤務時間を地域の患者さまのためにもっと使っていきたいと考えています。
情報共有をスムーズにするダッシュボード
「P-CUBE n」では、起動時にダッシュボードでバージョンアップの予告や内容を知らせてくれます。さらに自動で配信もされるので、バージョンアップの作業時間や手間がなくなり快適です。作業時間では、忙しくて定期的にバージョンアップが出来ない時には15分ほどかかる事もありましたが、今ではその時間はゼロになりました。また、バージョンアップに後発医薬品のデータ更新が含まれる場合など早く情報共有をした方が良い時には、グループ内の他店舗に伝える事もあります。お知らせ機能には助かっています。
保険医療情報の活用を目指して
これからは、電子処方箋など電子化への対応も薬局として必要になります。その備えとして、サポート会社からのすすめもあり、オンライン資格確認を「P-CUBE n」と連携して活用できる環境を整えました。現在は「マイナンバーカードを持ち歩くのが不安」などの利用者も高齢者を中心に多く、利用する機会は少ないですが、薬剤情報の参照や併用薬データの取込も行え、4月以降は、薬局として保険医療情報の活用としての評価にもつながるので積極的に活用したいと思います。
オンライン資格確認実施のための 認証装置も設置
今、薬局では後発医薬品の供給不足による医薬品の調達や不足分のお届けなど対物を中心とした業務にかかる時間も多くあります。また、コロナウイルス感染症の拡大によって、患者さまやそのご家族の中には薬局の利用に不安を持つ方もおられるなど、薬局ではさまざまな課題を抱えている現状ですが、“薬局でくすりをもらったから最後まで安心して飲みきることができた” “自宅に戻った後も、薬剤師から説明されたとおりにくすりを飲ませることができた”など、薬局の利用によって得られる患者さまのメリットを薬局・薬剤師の存在によってお伝えしていきたいと考えています。